Don't It Make My Brown Eyes Blue

【アルフ第8話】
君にささげるロック
   
CHARACTERS







スコット(Sk)
アルフ(A)
ウィリー(W)
ケイト(K)
リン(L)
ブライアン(B)
キッチン 食事が終わりケイトが後片付けをしようとしている リンは電話に出ている
K
はいブライアン 持ってって
B
(お皿を運んでいく)
A
(ゲップをする)とってもウマかった でも オレの皿だけ肉が少なめだったね

新しいボーイフレンドだ
K
野菜の方が からだにいいのよ
L
ねえ聞いて 今の電話誰からだと思う? スコットがウチのガレージにバンドの楽器を置かせてほしいって言ってきたの
W
ウチは貸し倉庫じゃないよ
K
スコットって?
L
話したでしょ 学校の友達
 
K
ああ
B
新しいボーイフレンドだ
L
ちがいますよーだ
A
ボーイフレンド?
L
いちど見せたいわ とってもステキなの
A
オレよりハンサム?
L
そうね タイプが違う 鼻は小さいし 毛モジャじゃないわ
A
あっそ
L
ねえパパ スコットはロックバンドをやっててね 楽器はいつも自分のウチのガレージにしまってるんだけど あしたスコットのパパがガレージセールやるんで 外に出さないとぜんぶ5ドルで売られちゃうって言うのよ いいでしょ
W
預かり料 時間5ドルでどうかな
L
すぐにでもウチに運びたがってるのよ
A
今夜?
L
ええ そうよ パパが認めてくれたらすぐくるって
A
じゃあ オレとの約束は?
W
約束? リンとしたのか
A
オレの部屋 模様替えすんの
L
ごめんねアルフ また別の日にしてくれない?
A
あっそ
L
ママ ピンクのセーター貸して
K
パパの返事次第ね
L
パパ スコットから相談受けた子は他に誰もいないの あたしだけなのよ

よかったね
A
よかったね(そっぽを向く)
L
お願いパパ2日間だけ
W
車の邪魔にならなきゃ使っていいよ
L
ありがと ママ
K
2番目の引出しよ
 
L
ありがと
A
ちぇ ひとりで壁紙貼んなきゃ
W
壁紙は上品なもので アイドル歌手のポスターなどはダメ ペンキもお断り
A
それじゃまるで 女子寮じゃないの
OPENING
ガレージ リンがスコットといっしょに楽器を運んでいる
L
まだたくさんあるの?
Sk
もうちょいで終わり ホントにありがとう おかげで助かったよ
L
あの ジーメンのコンサートに呼んでくれたら うれしいんだけど

ドアーズってバンドも
Sk
もうジーメンじゃないんだ 他に同じ名前のバンドがあってね ほらこれ(DOORSと書かれたドラムを見せる)
L
ドアーズってバンドもあったんじゃない?
Sk
まさか ホントに?
L
かまわないじゃない こっちが本物と思わせればいいんだもの(笑う)
Sk
ねえ 金曜の夜なのに遊びに行かないの?
 
L
ううん 行くわ いつもはね でも・・・ あのつまり たまには家族と一緒にいたいのよ
Sk
ごめんね 僕のせいで大事な時間使わせちゃって
L
いいのよ さっき会ったから
A
(ガレージを覗く)
Sk
ねえリン
L
アルフ!
Sk
なんだい
L
なんでもないの 別に・・・
Sk
あしたの夜 バスケットの試合があるんだけどさ もしよかったらいっしょに行かないか?

あたしと?
L
あたしと?
Sk
ああ でもダメならいいんだ
A
(また覗く)
L
ダメ! よ
Sk
ダメ?
 
L
そうじゃない 行くわ 面白そうだもの
Sk
じゃあ7時に迎えに
A
(さらに覗く)
L
(腕を振る)
Sk
どうしたの?
L
いいえ なんでも ハエが・・・ うるさくてね
アルフとブライアンが洗濯部屋(ココがアルフの部屋)の模様替えをしている
A
さあ ノリづけ完了 じゃ貼って
B
(窓に壁紙を貼る)
K
あなたたち 一体なにやってるの?

部屋の模様替えだよ
B
部屋の模様替えだよ
K
窓に紙をベタベタ貼るのは模様替えとは言いませんっ
A
オレの趣味だもん
K
はがしなさい みんな捨てるの ほらほら早くはがして ぜんぶごみ箱に入れるのよ
B
はーいママ
 
A
ケイト ちょっと聞いていいかな
K
いくらあなたの趣味でも 窓に紙を貼るのはダメ
A
いや 女性の気持ちについて知りたいの
K
女性にこんな趣味は(窓を指差す) ありません
A
でもさ 窓だって夜風は 寒いでしょ
K
聞きたいことって なんなの
A
オレあんたの意見を聞きたいの あんた美人だからさ
K
ん?
A
ホント ヨイショじゃないよ
K
ねえ わたしのことを誉めてくれるのはうれしいわ でもわたしは
A
はっ 美人で スタイルも抜群だ

その人の心をつかむ方法を知りたいのね
K
ねえ話して なにを知りたいの
A
つまり純情な男がさ 1人の美女に なんつうか参ってるわけ
K
またブルックシールズにファンレター?
A
あのね映画スターや有名人じゃなの 言っちまおう このウチの誰かさ
K
ああ(にっこりする) でその人の心をつかむ方法を 知りたいのね
 
A
そう ほいで あんたの場合はどうだったの? ウィリーはどうやって あんたを射止めたの?
K
あ ああちょっと待って いやだわ(吹き出す)・・・ そうね わたしたちが付き合っていたのは半年ぐらいだったんだけど ある時デートをしている最中に たまたま食べ物の話になったのよ それで わたしが好きな食べ物はマッシュルームスープだって言ったの そして 次の日車に乗ろうとしたら 車の中にマッシュルームスープの缶詰が 500個も入ってたのよ(ケイトは楽しそう)
A
あのウィリーが そんなアホなマネしたの?
K
アホなマネじゃないわ とても ロマンチックよ
A
なんか ほかにない? マッシュルーム以外に
K
そうね花束とか キャンディーとか 詩を書くのはどう? 女ってそういうものに弱いのよ だいいち 壁紙なんかよりずっと安上がりでしょ
A
詩を書く それで決まりだ オレメルマック星では天才って呼ばれてたんだ

それ ホームラン
K
あなたが詩を?
A
大ヒットがあんのよ 「ジェイストン ジェイストン 一発たのむ かっとばせ それ ホームラン」
K
リズムはいいわね
A
ひらめいたぞ 「きみといっしょに ネコの味〜」
K
アルフ
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